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【7月ブログリレー】地域の特性を知ることが、命を守る一歩に
2025.09.22
法人本部
こんにちは、防災士の清水です。
今回は、私たちが暮らす「地域の特性」に焦点を当てて、防災の視点からお話しします。
災害は、いつ起こるかわかりません。でも「知っておくこと」「備えておくこと」が、いざという時の大きな力になります。そのためには、その地域特有の気候や地盤、災害傾向をふまえた備えが欠かせません。
☀ 夏の猛暑、新潟は実は“暑い県”です
新潟県と聞くと「雪」のイメージが強い方も多いかもしれません。
ところが、実は夏も全国的に見て暑い地域です。
2025年6月までの気象データによると、全国914地点のうち、なんと新潟県の3地点が「歴代最高気温ランキング」20位以内に入っています。なかでも秋葉区(新津)は、県内28地点の中で「年間猛暑日数」が最も多く、観測史上1位を更新し続けています。
つまり、夏の暑さ対策はこの地域で暮らすうえで欠かせない備えの一つと言えます。
❄ 冬は短時間の大雪と“雷”に要注意
一方、冬の新潟市はどうでしょうか。
以前のようなしんしんと降る雪ではなく、最近は「短時間で集中して降る」タイプへと変わってきました。これにより、交通や生活インフラへの影響が大きくなっています。
そして意外に知られていないのが、「雷」の多さです。
新潟県は、11月〜1月にかけての雷発生が非常に多く、年間雷日数では全国1位または2位になることが多い、日本有数の“激雷地”です。
雷による停電リスクや機器の故障なども含め、冬の備えも重要になります。
🏚 災害時に最初に困るのは「水」と「電気」です。
新潟市の多くの地盤は「日本海側堆積層」に分類され、液状化や地盤沈下が起きやすい性質を持っています。これは、地震の際に家屋倒壊やインフラ停止などのリスクを高めます。
特に心配されているのが、水道インフラの耐震化の遅れです。
国の報告では、基幹道路に敷設された水道管の耐震化率は26.7%。全国平均の42.3%を大きく下回っており、首都圏の60%超と比較すると、その差は歴然です。
このような背景から、「飲み水が出ない」「トイレが使えない」「お風呂に入ることができない」といった、水に関する困りごとが起きやすくなります。
新潟は過去に幾度も大地震を経験しており、地盤の特性から見ても、災害に強い地域とはいえません。だからこそ、被災後の暮らしを見据える際には、上下水道と停電への対策が優先すべき対策となります。
🧑🤝🧑 ご家庭でもできる備えとは?
防災は、私たち一人ひとりが、住んでいる地域の特徴を知り、できる備えをすることが、地域の防災力を高める第一歩になります。
ご家庭でも、
・水の備蓄は最低7日分、1人1日3Lを目安に。
・非常用トイレの準備も忘れずに。
・停電時の暑さ寒さ対策として、ポータブル電源や発電機、電気を使わない保温・冷却グッズを用意しましょう。
・モバイルバッテリーやソーラー充電器も役立ちます。
・カセットコンロとガスボンベは、1日に1~2本使用すると想定して、10~12本の備蓄が安心です。
そして、災害への備えは「特別なものを揃える」だけではありません。
普段の暮らしの中で使っているものが、非常時にも役立つ、そんな「フェーズフリー」の考え方もぜひ意識してみてください。
例えば、乾電池で動くLEDセンサーライトは、普段は廊下やトイレの照明として使えますし、停電時には自動で点灯して足下を照らしてくれます。
ソーラーガーデンライトも普段は庭先やベランダで活躍し、災害時には室内で照明として使えます。
また、保温性の高い水筒は、お湯を入れておけば、災害時に温かい飲み物や赤ちゃんミルクの調乳に対応できます。
断熱の高いブランケットは体温維持に役立ち、簡易寝具としても活用可能です。
保温調理鍋は普段の省エネ調理に使えるだけでなく、非常時には余熱調理や保温に役立ちます。
圧縮袋や衣類圧縮袋は、避難時に荷物をコンパクトにまとめるのに便利です。
これらは、日常生活において便利な道具でありながら、非常時にも頼れる存在です。
「備える」というより「活かす」。それがフェーズフリーの魅力です。
普段の暮らしを少し見直すだけで、もしもの時に安心を生み出す準備はもう始まっています。
ぜひできるところから始めてみてください。



