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ブログリレー ~放課後等デイサービスひなた~

2025.09.22

法人本部

放課後等デイサービスひなた川岸校の和泉です。

 

今回はWHO(世界保健機関)が提唱した【10のライフスキル】について書かせていただきます。

 

◎ライフスキルとは

【日常生活で生じる様々な問題や要求に対して、より建設的かつ効果的に対処するために必要な能力】と定義されています。

簡単に言うと、よりよく生きるために必要な【生き方の技術】のことです。

 

◎WHOが【10のライフスキル】を提唱した時代背景

・社会構造の急速な変化…少子高齢化

・若者の無気力化…自己中心的で他者に興味を持たない若者の増加

・子育て能力の低下…便利な物が溢れ、人や社会との関係構築の希薄化

・核家族化…ライフスタイルの多様化

・人間関係の機能不全…ハラスメントやDV、虐待や過干渉など、不適切なコミュニケーショ

ンの常態化

子どもが巻き込まれる犯罪や虐待、不登校や自殺、薬物問題などが増加

 

◎WHOはライフスキルの重要性を提唱

子ども達が問題に巻き込まれないためには、学校教育課程にライフスキルを導入し、早い時期に身につけさせるべきであるとしています。

 

◎WHOが定義している10のライフスキル

  1. 自己認識スキル…自分について知り、理解する力
  2. 共感性のスキル…他者について知り、理解しようとする力
  3. 効果的コミュニケーションスキル…自分の気持ちを相手に伝え、相手の思いを受取る力
  4. 対人関係スキル…家族や友達、知人との良い関係を持続する力
  5. 意思決定スキル…自分にとって最良の道を探し、進む力
  6. 問題解決スキル…問題から目を背けず、自分でできる解決法を見つける力
  7. 想像的思考ができるスキル…凝り固まったものにとらわれず、新しいアイデアを生み出す力
  8. 批判的思考スキル…自分の見解で判断や行動をするのではなく、リサーチや分析をして行動へ移す力
  9. 感情対処スキル…様々な感情があることを理解し、それをどのように表出するのが最適かを判断する力
  10. ストレス対応スキル…疲れたら休み、できないことはできないと言い、頑張りすぎる自分にブレーキをかける力

 

◎【ライフスキル】を身近なものとして考える

*AさんとBさんの言動を【10のライフスキル】と照らし合わせて読んでみてください。

[Aさん]

Aさんは、知人と10時に待ち合わせをしました。Aさんが到着したのは9時50分。以下は知人を待っている間のAさんの気持ちや言動です。

『早めに着いたからLINEをしておこう』

『(LINE)着いたよ』

『(LINE)今どこ

『あ、既読になった』

『既読なのにどうして返信してこないの

『借りていたものあったけど今日持ってくるの忘れたー、まぁいいか

もう9時55分なんだけど』

『こっちは10分前から待っているのに

『なんだかイライラしてきた

裏アカで呟いてやる

(エックス)時間になっても待ち人来ずマジウザイ

『あ、来た』

『来るの遅くない?

知人が到着したのは10時ジャストでした。

 

[Bさん]

Bさんは、知人と10時に待ち合わせをしました。Bさんが到着したのは9時50分。以下は知人を待っている間のBさんの気持ちや言動です。

『早めに待ち合わせ場所に到着していないとハラハラするから10分前に到着できて安心』

『(LINE)着いたよ』

『あ、既読になった』

『返信まだか』

移動中かな

『既読にはなったから返信を待ってみよう

『待ち合わせの時間まであと5分あるから今日行く場所をインスタで確認

身だしなみも整えて』

『借りていたもの、汚れとか傷はないよね

推しのインスタもチェックして』

『あぁ、推し最高、(ハートマークをタップ)』

『そろそろ来るかなぁ』

『あ、来た』

久し振りー、冬以来だね

『あ、先に借りていたもの返すね、ありがとー、最高だったよ

『私、続き買ったの、もしなら貸そうか

知人が到着したのは10時ジャストでした。

[解説]

Aさんは知人から返信がないことに対し『すぐに返信するべき』と感じています。借りていたものを今日は返せないようです。自己中心的な考えで知人のことを否定的な言葉で世界へ発信。自分が早く到着していたことから知人が遅刻したような感覚になり、相手に対し『来るの遅くない?』と言っています。

Bさんは知人の到着までに、返信が無いのは相手が移動中なのかもと想像し、待っている間に借りていたものを返す準備をしています。また、自身の好きなもので心を癒し、知人が到着した時には挨拶を交わしています。貸してもらったものに対し、お礼と感想を伝え、今度は自分が貸すことを提案しています。

 

◎ライフスキルとは、子ども時代だけではなく大人になってからも獲得できるもの

AさんとBさん、どちらの言動に共感しますか。Aさんがとても悪い人のように見えるかもしれませんが、ライフスキルの欠如は人間関係に大きな影響を及ぼすことを理解していただけたのではないでしょうか。

人はひとりではいきていけません。自己や他者に目と心を向け、他者との良好な関係を築き、その関係性を良好に保ちながら、進むべき道を歩んでいけるといいです。また、問題から逃げず、斬新な発想で立ち向かい、多角的な意見を冷静に受け入れられると、人生はきっと豊かなものになるのでしょう。そして、こころからのヘルプサインを見逃さずに日々の自分を褒めていきたいですね。

自身や身近な人の言動について【10のライフスキル】がどの程度獲得できているか、チェックするのもいいかもしれません。