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ブログリレー ~特別養護老人ホーム藤花・小阿賀~

2022.02.01

法人本部

今月のブログを担当させていただきます特別養護老人ホーム藤花・小阿賀の吉川と申します。宜しくお願い致します。

 

ところで

あなたの「こころ」はどんなカタチですか?とある研修で受講する方に問いかけたことがありました。「心」はみんなそれぞれにあると思っているのですが、その心を見ることはできません。つまり、どんなに立派な「心」を持っていても、優しい「心」を持っていても、それを「かたち」にしなければ他の人には見えないのです。そこで詩人で作詞家の宮澤章二(みやざわしょうじ)という人の『行為の意味』という詩を紹介します。

 

 

「行為の意味」 宮澤 章二

あなたの心はどんな形ですかと
人に聞かれても答えようがない
自分にも他人にも心は見えない
けれどほんとうに見えないのであろうか

確かに心はだれにも見えないけれど
心づかいは見えるのだ
それは人に対する積極的な行為だから

同じように胸の中の思いは見えないけれど
思いやりは見えるのだ
それは人に対する積極的な行為なのだから

あたたかい心があたたかい行為になり
やさしい思いがやさしい行為になるとき
心も思いも、初めて美しく生きる
それは人が人として生きることだ

 

宮澤章二「新装版 行為の意味 青春前期のきみたちへ贈る心の詩」ごま書房新社より引用

 

 

 

この詩には東日本大震災の時にAC広告機構のCMで良く流れていたフレーズが入っております。改めて読んでみると、人々がもつ「思いやりの心」がいかに大切かを知ることができます。

震災と感染症という違いはありますが、今日の「国難」をこの国の人々がみんなで心を一つにして乗り超えるためには、この詩のようなことが必要なのではないでしょうか。

感染のリスクは誰にでもあります。どんなに感染のリスクコントロールをしていても、どんなに免疫力を高めるための努力をしていても、明日のことは誰にも分りません。感染した人を非難したり、感染防止のための努力が足りないからと言って、他人を傷つけるのはやめましょう。温かい心が温かい行為につながり、優しい思いが優しい行為となるのです。

興味のある方は是非手に取って読んでみてください。