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ブログリレー ~特別養護老人ホーム藤花・小阿賀~

2024.01.29

法人本部

「口の健康」

 

私たちの口は、食べ物を味わい、咀嚼(そしゃく)するために「巧みに動かすこと」ができ、「かみ、すり潰すための歯」があります。食べ物のおいしさを味わうためには、「かむ、すり潰す」というパワーだけではなく、味を唾液(だえき)が運び、それによって味蕾(みらい)が刺激され、喉(のど)を経由しておいしい香りを鼻に届けるという「巧みな口の働き」が欠かせません。唾液が出にくくなると食べ物は「砂をかんだような味」になると聞きますし、しゃべることにも支障が出てきます。

藤花・小阿賀の取り組みとして、丁寧に時間をかけて口腔ケアに取り組む事と、歯科往診時に汚れている部分について指導を受けしっかりと磨くことで、上手く話すことが出来なかった入居者様がなめらかにしゃべることができるようになったことが実際にありました。

それほど、口の健康とケアは大切となります。

 

また、歯触りや歯応えは、食べ物のおいしさを感じる感覚の一つですが、これは、歯と歯茎の間にある歯根膜(しこんまく)という組織がセンサーのような働きをしているためです。歯は残っていても、実は歯根膜が衰えているというケースも少なくありません。この感覚が落ちると歯は残っていてもおいしさを感じにくくなるため、毎日の口腔ケアと定期的な歯科からのアドヴァイスや口腔ケア研修を実施する事により、口腔ケアが未熟な部分や技術的な部分を改善しながら、おいしく召し上がっていただけるような支援をしております。

 

年齢を重ねると「食事でむせる」ことを感じはじめますが、年のせいかな?と放置しておくと危険です。実は、食べにくいなどの自覚はなくても、ゆっくり食べるようにしたり、自然とやわらかいものを選ぶようになっていたりします。その変化に気づく事はなかなか難しいですが、「最近食べる力が弱ってきているかもしれない……」という「気づき」を大切にしていただきたいです。

口腔機能の衰えは、脳血管障害や誤嚥性(ごえんせい)肺炎につながる可能性があります。「私には関係ない」と思っている方こそ、「食べる力」について、

若いうちから“自分ごと”として日々意識していただけると良いと思います。

 

新潟県歯科医師会監修「口腔ケア総合マニュアル」というものがあり、皆さんで実践できるような口腔ケアの方法等とても参考になります。

ぜひ、【口腔ケア総合マニュアル】で検索してみてください。

 

 

特別養護老人ホーム藤花・小阿賀

吉川

 

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